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仕事が出来ない人(部下)にイライラしない方法

上司という仕事はとても大変だと思います。部下を持つという責任、人を指導し、育てるということの難しさ・・・そんなものがプレッシャーになることだってあると思うんです。

本来ならば、上司という立場は冷静でいなければならないポジションだと思うんです。

だけど、それができないこともあって・・。
部下にイライラしてしまうことも、どうしてもあったりします。

僕が出会った新入社員の女性

僕が以前に担当させてもらった新人の社員には色々なタイプの人がいました。

その中の一人は、「ええっ!」というようなことを平気でしてしまうような、ちょっと変わった女性でした。

彼女にはいくら教えてもなかなか伝わることがなく、何度も教えても、同じミスを繰り返してみたり・・・。

サービス業でしたが、お客様に対する接し方も何度も教えても態度が悪かったり・・・そういうことが続き、僕は次第に彼女のお客様に対する態度の悪さなどにイライラするようになってゆきました。

本来であれば、何故彼女が僕が言ったことを理解できなかったのか?また、彼女に対してはどのように伝えればよかったのか?ということを冷静になって考える必要があったのだと思うのです・・。

指導方法というのはやはり、同じやり方では全員に伝わらなかったりして、そういうことも含めて彼女に対してはどうするべきか?ということを冷静に判断するべきだったと・・・思います。

その上で、彼女から話を聞いたり、こちらから伝えるというコミュニケーションができればよかったのかも知れません。

僕の場合は、自分から伝える・・・という一方通行のコミュニケーションになっていたので、彼女が何故できなのか?ということを理解できないでいたのです。

何故できないんだと思うとイライラする

僕はイライラしてしまったことで、冷静になって考えることができなかったわけですが、そもそも何故イライラしてしまったのだろう・・・と考えてみたのです。

すると、僕は彼女が何かミスをした際に、「もう何回も教えているのに何故わかってくれないのだろう」とか、「この程度は社会人なら知っていて当然のこと」・・・というように思考を走らせていたのです。

その思考の後にわきあがったのがイライラという怒りの感情でした。

怒りの感情というのは、思考が生みだすもので、つまり、何を考えていたかによってその後の感情が決定されるようになっているようです。

すると、イライラしたのは、彼女どうのこうの・・・というよりも、僕が何を考えていたか・・・ということに本当の原因があることになります・・。

同じように仕事ができない部下を持った上司でも、イライラせずに、冷静になって伝えるべきことを伝えられている方は、冷静でいられるだけの考え方を持っていらっしゃるのだと・・・思ったんです。

だとしたら、その何を考えるか・・・という部分を変えることで僕はイライラせずに済んだことになります。

僕はそれから、以前イライラしてしまっていた彼女の行動を見た際に、「この人は何も知らない人なんだ」と思うようにすることにしました。

「また同じミスを」とか、「何度言えばわかってくれるんだろう」とは思うことをやめ、ただ「この人は何も知らない人なんだ」と無理にでも思ってみることにしたのです。

すると不思議とイライラという感情は湧き上がってこず、冷静になって、「知らないのだから仕方がないな」と思えるようになったのです。

思考の後にやってくる感情をとめるのはとても難しいですが、思考の部分を自分でこういう風に考えることにしよう・・・と予め決めておくことでその後の感情はコントロールできるようになるようです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。