上司に上手に報告する方法とは?
仕事で上司に報告する場面というのも多くあると思います。
こんな時、どうやったら上手に報告できるのでしょうか?
それは実は、とても簡単な「あること」が関係しているようです。
G-SHOCKを作った伊部さんが語った伝える技術とは?
カシオのG-SHOCKは今では世界中で人気の時計ブランドですが、そのG-SHOCKを開発した伊部菊雄さんという方がいらっしゃいます。
その伊部さんは自身の著書「G-SHOCKを作った男のシンプルなルール」の中で、仕事ができる人と仕事ができない人の差は8割は「伝える」能力の差だと語っていらっしゃいます。
上司に報告をする時、報告が上手な人は例外なく、「仕事ができる人」なのだそうです。
では、その報告が上手な人とそうでない人の違いは何なのでしょうか・・・?
それについても伊部さんは指摘されていて、報告が上手な人は自分が伝えたいと思っていることの中から「相手が聞きたいと思っていること」を選択して、それをコンパクトに伝える能力に長けているのだといいます。
反対に報告が下手な人は結果的に自分が伝えたいことだけを相手に伝えようとしているそうです。
それは、相手が聞きたいと思っていることをわかっていないか、わかろうとする努力をしていないからだ、と。
「自分が伝えたいこと」「相手が知りたいこと」
伊部さんは実は自分自身が後者であったと、著書の中で語っていらっしゃいます。
ある時、顧客であるバイヤーさん達に対してプレゼンをしたそうですが、そのプレゼンが終わった後に「相当ズレてるな」と言われたそうです。
勿論、その時も一生懸命、言葉を尽くしてプレゼンをされたそうです。ただ、そのプレゼンが大失敗に終わってしまった、と。
それは相手が聞きたいと思っていることとは全く無関係の話、自分が伝えたいことだけを伝えようとしてしまったからだと。
そんな中で「自分が伝えたいこと」はイコール、「相手が知りたいこと」「相手が聞きたいこと」ではないということに気づかれたそうです。
「伝えるということが仕事の基本」
報告が上手な人とそうでない人のもう一つの違いは「本質をつかんでいるかどうか」だと、伊部さんは著書の中で指摘されています。
物事を、または特定の仕事を本質の部分まで掘り下げて考えたかどうかが大事だと。
仕事というのはやはり、自分以外の人が関わってくるわけですが、自分がやっていることが自分がやりたいことなのか、相手に求められていることなのかということも大事なことなのかも知れません。
もっとも、相手が求めていることだけをやってもなかなか評価されないこともあると思うんです。
自分が良いと思ったことをやってゆくことも仕事ではとても大事なことのように思います。
ただ、自分が良いと思ったことをやってゆく時に、それをやったら相手はどう思うだろうか、相手は喜んでくれるだろうか?・・・例えば、そんな思いがあったら、例えば、「的外れ」のようなことにはならないのかも知れません。
伊部さんは伝えるということが仕事の基本だとおっしゃっています。
基本というものは、どんな分野でも案外シンプルなものなのかも知れませんが、ただ、それを続けてゆくのがとても難しくて、いつの間にかすっかり忘れてしまっていることがあったりします・・・
ただ、そういうシンプルな基本の部分に多くの答えがあるのかも知れないですね。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。